BLと801の違いは、表向きの「原作」が何処にあるかという作者の表明に過ぎないのではないか。
BL:Boy's Love と総称される男同士の恋愛を少女漫画チックに描いた漫画や小説などの1ジャンル。成人向けの傾向が強いが、もっとライトな(プラトニックな)場合もある。
801:エロ同人のうち、女性陣の手掛ける男同士の恋愛を描くもの。漫画やアニメなど創作では原作での扱いを、ナマモノ(実在人物)では本人の嗜好を無視して描かれる妄想漫画、あるいは小説などのことであり、同人誌全体の6割から8割を占めると言われている。もちろん、こちらもプラトニックなものも小数存在する。
どちらがという訳でもないが、作者本人の妄想がどの辺りに存在するかというのはてんでばらばらである。
明らかに、801漫画的なものをBLとして(二次創作をオリジナルと言い張って)発表されているものもあるし、その逆でプリミティブな妄想で作られた外見だけ801のBLもまた存在する。
まず間違いなく、同人上がりの女性作家というのはそのどちらかであると思う。
そして、外見上はBLでもない作品が生み出され、そこに腐女子Fanがつくというのも今ではよく見られる現象だ。
例えば某将棋漫画だったり、ジャンプで連載していた某女性作家の漫画だったり、そういうものは腐女子漫画だと揶揄されたりもする。その認識から抜け出せないのは果たしてどちらか。
BLも801も大差ない、ということを述べたところで、自分自身のことを書き連ねてみることにする。つまり、ここからが本題だ。
カップリング(CP)の嗜好はどこからきて、どこにいくのか。なぁんて腐女子っぽく考えたことある?と、田宮女史のような口調で導入してみたり。
クワカミ(あるいはシャアカミ)が受け入れられず、ジュドカミ(あるいはカミジュ)ならオッケーというのはどういうことなのだろうと自問自答することがある。
※注釈を入れさせてもらうと、Z~ZZ~CCAのクワトロだったりシャアだったりカミーユだったりジュドーだったりアムロさんやシロッコもたまにいるような、801界でのお話である。ティターンズ陣はともかく、カツはほとんど見ないなあ。
例えば、年齢差でいうなら緒方×ヒカル(オガヒカ/ヒカルの碁)も似たようなものだと思うのだが、全然オッケー(間違った日本語)だし、そもそも受け入れられない物もそれほど無いのだから妙なこともあるものだと思っていた。
801の楽しみ方が間違っていると言われればそれまでなのだが、ごくノーマルな嗜好の私にとっては、表面上、可愛らしいショタを嬲るという価値しか801に見いだせないので「受け(ネコ)」が好みでない場合は素通りをするのだが、BLが原作であるところの二次創作などではその限りではない。
斜陽のジャンルならカップリングに構わず買い漁るので、例えば「鬼畜眼鏡」などは本当に雑多な集め方をして山のようになっているそれをCPで分類する気も起きない。気に入った小説とそれ以外位か。
それでも好きなCP(眼鏡克哉×本多アニキ)というのはあるし、「眼鏡の克哉受け」という所謂逆CPのような嗜好は「受け」としてそのキャラがお気に入りであることの証明だと思う。脇キャラ同士のCPに興味が無いのも、主人公が好みだからと言ってしまえばそれまでなのだけれど、それでも気に入らないCPというのはいくつかある。
気に入らないCPの共通点を挙げるならば、相方(だいたいは攻めの人)が嫌いだ、ということだろうか。鬼畜眼鏡の二次創作で最大勢力である眼鏡克哉×御堂(メガミド)が気に入らないのは、つまりそういうことなのだろう。もっと突っ込んだことを言うなら、そのCPが成就することが気に入らないのだ。ヤることヤってようがどうだろうが、そこに感情の疎通がなければどうということはない。相思相愛に腹を立てるというのは、嫉妬であり、片方が好きなら自然な感情なのかもしれないが、逆に腹を立てない場合というのはどういうことだろう。
興味が無ければ手に取ることもないソレをわざわざ買ってまで熟読し、成就しても尚その成り行きを見つめて妄想を滾らす、NTR的な嗜好ではあるまいか。と考えたけれどもイマイチ納得がいかない。
所謂「ビッチ」に相当するものは、801では「総受け」とか逆ハーレム(?)のようなものであり、ある程度の需要と供給はあるが本流ではない。特に801では「総受け」が必ずしもその中心人物への嗜好というわけではなく、侍らされているイケメンズに対する同時進行的な嗜好がメインであることも多いので注意が必要である。
つまり、CPと逆の嗜好が「総受け」だったり「総攻め」だったりするのだ。特定のCPを設定せずにエロを描きたいというものから、何もかも詰め込んだだけの昼メロ的スクールデイズだったり、内容は千差万別であるから却って取り扱いが難しい。
男性向けでいう●●凌辱本みたいなのも存在するが、奥ゆかしさゆえに(?)モブキャラと受けキャラしか存在しないようなものは殆どなく、何らかのCPを背後に仄めかしたものが多いので、やはりNTRの一種なのだろう。
手元にある同人誌(05年発行なのでちと古い)についてちょっと見てみよう。
表記は「ジュドー*カミーユ」となっているが、中身はほとんどシャングリラトリオによるカミーユ凌辱である。一方で仄めかされているのはクワカミとジュドカミであり、ファの想いまで描かれている。凌辱エロ描写の厭らしさとは裏腹に、ページ数の殆どは想いについてこまかく描かれており、どの想いも成就しないまま終わる。
男性向けの凌辱本とはエロと感傷の比率が逆で、興味深い。
ぶっちゃけていえば、物足りないwだがそれがいい、のだろうか?
ジャンルが賑わっていた当時ですら珍しい凌辱本をゲットできただけでも僥倖とはいえるだろうが、だがしかし、うっかりすると801界におけるCPとは~とか凌辱とは~なんて考察が始まりそうなので、もっと自分の嗜好について分析する作業に戻ろうか。
原作において、ファがカミーユ一直線であることは疑いようがないし、カミーユもファのことは(一番かどうかはともかく)一人の女性として気に掛けていただろう。ただし、カミーユってのは気が多くて(ガンダムシリーズ主人公の中では1、2を争うんじゃないだろうか)登場する女性キャラに片っ端から粉を掛けていたように思う。最終回のあのシーンで登場した女性に限っても相当な数だ。では、801思考が導き出す男性キャラへの関わりはどうだろう。ブライトへの憧れ、アムロへの期待と失望、カツへの同族嫌悪めいた叱責・・・カミーユ個人ではほとんどそういったシーンは見られない。すなわち、相手側のキャラが問題を抱えているということだ。ジェリドの執着、クワトロの期待と思い入れ、他の801ネタにされる作品同様の行き過ぎた感情が目につくのは特にこの両名だろう。
なぜシャア(クワトロ)が嫌いか、ということはカミーユ好きを自負する私にとっては説明するまでもないことではあるけれども、敢えて言えば、カミーユをあんな風にした原因が奴にあるからだ。それなのに、カミーユはシャアに期待し、命さえも投げ出そうとしたのがまた許せない訳だ。801的な意味は全くないとしても、嫉妬しちゃうんだろう。それを肯定しているクワカミは許せない、当然だ。
CCA(逆襲のシャア)で溜飲を下げるのが、クェスの存在だ。彼女のキャラクター造形はサラのようでもありカミーユのようでもある。悪い大人がニュータイプの子供を誑かして戦争の駒にする、何度繰り返しても懲りない奴・・・ということでもなかったらしく、過去の思い入れが祟ってか、極力感情移入しないよう努めるシャアの姿はいっそ哀れですらある。アムロやナナイには見透かされてるしw最期、ハサウェイにクェスが殺された時も立ち会うことすらしなかった。その程度の男と知れば、いっそ諦めもつこう。
CPの話に戻ろう。受け入れられるCPとは何なのか。成就する想いを、嫉妬でぶち壊しにしようなどとも思わせない、それでいて好きなキャラクターを預けられるのは誰なのか。まるで娘を嫁にやる親の心境?のように検討してしまうのもどうかと思うが、単純な性的欲求に留まらないのがCPという概念なのだろう。
一般的な男女のCPについても私にとっては同じで、まあカミーユが幸せならそれでいいかなんて思えるのも、やっぱりそれでも許せないと思うのも、相手次第な訳ですな。ファもジュドーもエマもジェリドもフォウもいいが、てめーは駄目だ。シャア!
結論だけ述べてしまえば、許せないCPというのはそれだけ思い入れのあるキャラクターでしか見出すことはなく、なにマジになっちゃってんのといわれれば赤面するしかないのではあるけれども。
受け攻めはどーでもいいので、なるべくキャラを壊さないでほしいなぁというのが801に対して言える精いっぱいですのよ。
イヤよイヤよも好きのうち、ではなく、好きだからこそ許せないことがあるのですよ。
クワカミ本を買ってまで熟読し、嫉妬に狂う、それはさながらNTRの心境か、はてさて?
さて、嫌いな(許せない)CPについては十分結論が出たので、お次は好きなCPについて突き詰めていこうと思います。CPというよりは、中心人物、ぶっちゃけどんな(ショタ)キャラが好きなのよ?ということです。
簡単に言えば、ハーレム漫画の主人公(逆ハーレムの主人公に非ず)。
博愛で、鈍感で、自己中心的な可愛いクソガキ。もっと言うと、酷い目に会って、ゲロ吐いたり、精神が狂ったりすれば尚Betterです。好きなキャラの中で佐伯克哉はこれに当てはまらない(非ショタ)のではないか、と思われていましたが彼の精神年齢は小学生卒業時点で止まっている(~小学生/中学生~で分離)為、オッケーという判断になりました。詳しくは原作をご覧ください。
最近嗜むようになった801系(とBL)のキャラクターは下記の通り、見事に偏っています。
カミーユ:永遠の17歳。発狂してからが本番。日々妄想の餌食となる女顔のZ主人公。あだ名が石の少女だったり、名前をからかわれたりと仕組まれた受けっぷりに悶絶。
ヒカル:突然のような連載終了も、ショタ好きにしてみれば当たり前か。その道の者を悶絶させるショタっぷりは絶品。ショタでなければヒカルではない。佐為の消失で時を止めた感もある。
克哉:いじめられっ子だった過去を封印し、カッコよく鬼畜眼鏡リーマンに変身したけれども、中身はショタっ子のまま。人格入れ替わりでの不安定さやSM嗜好がツボに入った模様。
克哉やカミーユについては、女装少年嗜好というのも混じってくるので単純な比較はできないけれども、本気で「ZOKKON☆LOVE」しちゃうキャラなんてそう多くはないですね。また、克哉は見た目が大人なので漫画ではなく小説が蒐集の対象になっています。801ではほとんどそうなので(見た目がキモいという気持ちを捨てられないので)私個人の嗜好は801小説一択といえるでしょう。
作品が気に入れば、男性向け女性向けに関わらず同人誌を集めたりもするけれども、思い入れがそれほどなければわざわざ通販に手を出したりすまい。いや~ん、はずかしいっ!・・・なので、イベントではなるべく幅広いジャンルを見て回りたいと思っています。なかなかド真中ストライクなキャラなんていないんだけれども、いたらいたで困るのでこの程度でいいんじゃないでしょうか。
また、ハマる作品の共通点として、オワコンであること。ジャンル買いができねーんだよ、という金銭的理由も一応あるけれども、煮詰まった搾りカスみたいなものがなんとも美味しいのだわ。漫画なんかだと、買うのはたいてい初期からで流行ってもいない頃なんだけれども、ジャンルすら出来ていない状態だとみつけるのも難しいのよね。見つけたら速攻で買うけど!流行ってる時は、スルーする。なんとも天邪鬼すぎてイヤ~んですね。
ガノの801嗜好まとめ:
オワコンの作品、主人公受けの小説。
主人公はクソガキで、博愛主義で、鈍感で、自己中心的な可愛い完全無欠のショタ。永遠のショタ。霊媒体質も追加で。
精神的ショックで嘔吐したり、失踪したり、発狂したり、別人格を作ったりと脆いのが必須条件。
CPの場合は、一部嫉妬してしまうキャラクターを除き、男女問わず誰でもいいが、できれば成就しない方がいいと思っている。受け攻めもあまりこだわりが無い。
余りにも無理矢理な設定、キャラ改竄には拒否感を抱くものの、プレイ内容は何でも御座れ。むしろハードは方がそそられる。
エロの無いものには意味が無く、興味もない。
・・・うわー、ひでぇ。マジ引くわ~。
その端緒となったカミーユを好きになった理由ってのは、妹に似てるからとか、もうね。
こんな碌でもない嗜好を曝け出すのってさぁ、公開オナニーじゃないですか。
なんて自己中心的な腐った肉達磨なのかしらっ!
・・・大変申し訳ありませんでした。
801嗜好でない方の嗜好はといえば、妹好き関連や女装少年などに偏っております。
えっちなロリ漫画はえっちな少年漫画同様に大好きです。
お兄ちゃんが妹に・・・とか、お父さんが娘に・・・とか、モブ相手でもオッケーです。凌辱もらぶらぶも何でもいけます。
女装少年などは、どちらの嗜好もまんべんなく満たしてくれるので最高です。
ショタの好みは偏ってしまいますが、おねショタはたまに物凄くツボに入るものがあって、もっと探求したいジャンルです。
小説の方がえげつないんで、昔は片っ端から読んでいたものだけれども、図書館が近くに無い今ではなかなかそれもできません。ラノベじゃなくて、主にミステリかノンフィクションでさ。
ついさっき妹から電話があって嬉しかったからここで終わりにしておきます。実家なんて妹から「帰ってきてよ」と乞われなきゃ行く気しないよね。妹かわいいよ妹。ぺろぺろちゅっちゅしたいよ。しないけど!
- 2012/01/09(月) 21:52:26|
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