はい。段々とハードになっていくので注意ですよ。
今回はホントに趣味丸出しで申し訳ない!
見ての通り、帝国軍人×ショタという偏った性癖が垣間見えるえろえろ作品だ。
この作者、本作が切っ掛けで一気にブレイクしたもんだからもう、趣味に走る走る。amazonなんかで作者名検索すると、これ以降はもう軍服モノばっかり。あと、同人誌でも軍服オリジナルBLを描いてるらしい。とらのあなでチラっと見掛けたので知ってるのだよ。買ってないからね!だっておっさんばっかりとか興味ないし。
・・・げふん。
愛玩とつくからには、飼っちゃうわけでして。この敗戦ムードな時代と軍人、そして美少年だらけの御屋敷。浪漫ですね!コテコテの設定ではありますが、ストレートで好きよ。
他の作品を見ると、あまりのBLっぷり(なんで軍人がそんなに能天気なんだよっ!)に脱力しちゃうんですが、コレだけは最後までちゃんとシリアスだったので、今でもお気に入りの一冊となっております。死の臭いがしない軍人なんて嘘だわっ!
私はやっぱり退廃・耽美にひかれてしまうようです。え?小早川少尉殿?もちろん、ヤマジュンも大好きさ~。あれは泣けるわ笑えるわで最高のエンターテイメントですよね。
もしも今からBLに手を出そうとしていて、その動機が「面白い作品を探す」為だとしたら、悪いことは云わないからやめときなさい。
何でも楽しめるようなこだわりのない雑食ならいいけど、こだわり始めたらきりがないよ。今市子センセーも仰っていましたが、人の萌えはそれぞれ、決して相容れることなどないのだと。
つまり、こだわればこだわるほど、いいものを(趣味に合うものを)見つけようとすればするほどドツボに嵌ります。経験者は語る。
特に、作家買いでハズレを出しやすいのはBLですから。今まで作家買いしてきて、エロマンガだとそうそう外れはひかなかったんだけどね(ゴージャス宝田氏とか、東野翔氏とかとか)似たようなもんだと思ってたら大間違い。ことBLに関しては、作家ではなく発表時期に気を配る必要があるのですよ。例えば、エヴァが流行ってた時代の少年誌にはアヤナミ系ヒロインがずらっと出現したけれども、BLもまた時代の潮流によってカップリングが大きく変わるんですよね。今はシリアスが流行らないから、ほのぼの日常系が多いし、学園物は相変わらず男子校だしガタイの良い兄ちゃんたちがメインだし、オカマはごついし。要するに、時代によっては全く趣味に合わないものばかりが(商業誌だから)掲載されてしまうということで、刊行されるものもおのずと淘汰されてしまい・・・という悲劇、いや茨道か。
ん、そうそう。もうネタ切れなんだよ、申し訳ない。買って失敗したなーというのはめちゃくちゃ多いんでw色々語ることもあったんだろうけど、あと2~3作で終わりそうですごめんなさい。
では恒例のBL基礎知識から。BLとゲイ(ホモセクシャル)は別物です。
本物の人でもBL雑誌とかよく立ち読みしてますが、それはそれ、これはこれ。BLはファンタジー、らしいですよ。
普通の感覚で読み進めていくと「え、それ無理だろ?」「そんなことしたら絶対切れ痔になるって」「下痢しないか?」「性病こわくねーのかよ」などなど突っ込みたくなる場面が多いです。
※もちろん、社会経験の乏しい編集者と作家がタッグを組んでしまった作品に至っては、どこからどう突っ込めばいいのかわけわからんものが出来上がるのですから、BLってほんとにオソロシイ世界よね。ちょっとは取材しようよ!イチ研究者がちょっと(大)失敗したからって、負債をぜんぶ引き受けるとかありえないでしょ。しかもそれが勘違いって、どんな世間知らずだよその研究者。ニュースも見ないのか!?・・・おっと、あまりの衝撃に未だに忘れられないんだ、すまない。
で、出版社からは煙たがられてたヤマジュンはどうかというと、BL寄りの薔薇なんじゃないかなと。普通の薔薇作品にしてはリアルさよりもファンタジーっぽいし、なんだかロマンチックだしね。ああいう作品は体験談みたいなのが多かった気がするよ。本物だと、クマさんとかでぶでぶしいのとか山盛りでしょう。
BLはでぶでぶが主役ってことはまずないですよね。少女漫画のダーリン候補じゃなきゃダメなんだし。私は好きなんだけどなぁ、なんで受けないんだろ。男性向けではデブ専って結構有名だと思うし、ある程度確立してると思うんだけども。もっと層が厚くなればという問題でもなさそうです。
それでもまだ少女漫画よりは幅広くなっているというトコロ、それは年齢。
オッサン受けというのが、オヤジ趣味な乙女たち(こちらも年齢幅広いけど)に根強い人気があって、オヤジ×オヤジというのも支持されているらしい。
この辺りは、男性向けエロ漫画での熟女に比べてかなり多くて、これもまた時代(萌えふぃーばー)なんだなと思うところですね。
どちらにもいえることですが、やはり「漫画」というものの性質上、絵になるものじゃないと売れないってことなんでしょうね。熟女やデブだと駄目で、華奢な美少女やスマート美青年が受ける、売れるからそういう作品ばかりになる。この辺りが商業誌に載ってるものの限界で、暑いパトスは同人誌やもっとπが少なくてもなんとかなるエロゲとかに流れていくのでしょう。ニッチはつらいね!
語り忘れていたのが受け攻めについて。
かつてはジャンルを真っ二つに分けるともいわれたカップリング(の前後)論争。正直言って、どっちでもホモじゃんと思うんですが、何かそこに特別な意味を持たせたいという憧れ(?)みたいなものが作用しているらしく、ないがしろにはできないのです。
実際には、突っ込まなかったり(男同士でも百合と呼ぶらしい)とか、たまにチェンジしたり(リバーシブルCP、略してリバップル)とか、ノリ次第だったりもするようなのですが、BLになると途端に受け攻めが重要になってくるということなんです。
受け:母性(包容力)、奉仕、屈辱、乙女ちっく、女性の代替、或いは完全なる被支配層
攻め:亭主関白、甲斐性、暴力的支配、受けへの盲信的愛情、独占欲(ヤンデレ)
だいたいこういった要素をベースに、職業やら年齢差、腕力、性格、トラウマなどが絡んで、関係性による萌えが生まれていくようです。
かつては最初から受け攻め固定、受けは女性的であって女顔か童顔、攻めはパーフェクト(3高ってやつね)というものがほとんどだったのですが(いわゆるハーレクインものの男体化)、今はもう少し緩やかになっていて、エロなしの作品だと受け攻めを明示していないものもある位です。
どちらも程々のイケメン、或いは片方が超絶イケメンだけど何かでかい欠点があって、平凡に近いイケメンと組み合わさるというのが主流なのかな。受け攻めは固定なんだけど、均衡が崩れそうな危ういバランスで成り立っているのが受けているみたいですね。完全リバップルはNGでも、下剋上(途中で受け攻めが逆転し、二度と元に戻らない)は例外でアリらしいですよ。
うーん、私の好みは古いのかもしれないけど、見た目ばっかりは昔のがいいなあ。水上シンさんは、内容はいーんだけども絵が好みじゃないのよね。そうそう、BLには古臭い絵が多くってよ!やっぱり作者と読者層がどっちも結構BBAなんでしょうね~。あっ、ごめんなさいすいませんでした。ショタ、戦時中、SM、とても素晴らしかったですぅ~!
ネタが切れたらBLゲーの感想でもかこうかしら。どうせノベライズとか関連商品も出てることだしね。ではまた次回、ご期待(?)ください。そうだ、書くの忘れてました。Amazonのリンクは内容が気になる時に役立てて下さいね。アフリエイトとか関係ないんで!関係あったらBLとか紹介してないんでwではでは。
- 2011/10/24(月) 00:07:58|
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