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3Dイリュ毛の改造記事と、個人的な記録。

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畜生は畜生らしく。その3:実際と物語上のサイコパス―星島と寄生獣―

3月になりました。ツールいじりつつ、3Dの歴史などもお勉強しつつ、前回にひきつづきサイコさんについて書いて参ります。

・現実のサイコパス/江東マンション神隠し殺害事件(星島事件)
完全自殺マニュアル完全自殺マニュアル
(1993/07)
鶴見 済

星島が使った参考書

<オタクの犯罪?>
前回の最後で少し触れた、私の出会ったサイコさんについて連想した事件の犯人「星島」がサイコパスなのではないかと思われる箇所を引用つつ説明し、実際のサイコパスについて(書籍が米国著のため、日本の実例がないので)私なりに紹介したいと思います。
この「江東マンション神隠し殺害事件」(←クリックで事件詳細&引用元)はTVでも大きく報道されたことがあり、セキュリティのしっかりしたマンションの9階から突如「神隠し」のように女性が消え、玄関にある防犯カメラには女性が出て行った形跡がなかったことからこう呼称されました(「殺人」は犯人逮捕以降に付加)。
犯人は同じ階の住人・星島貴徳で、事件発覚直後に警察や被害者の親族が事情聴取に訪れても平然とやり過ごしていたという大胆さ、そしてマスコミのインタビューに堂々と答える不敵さ、更には犯行動機が「性奴隷にしようと思った」という現実離れした所、捕まりたくない一心で被害者を殺害後にバラバラにして下水に流すという人間離れした手際の良さが注目されました。
報道では星島の描いたとされる残酷で不気味な同人誌や、一度も女性と交際したことがなかったこと、セガを辞めてIT派遣をして高給取りであったこと、そして件のインタビュー映像、被害者を拉致したが勃起せずAVを見ていたところに捜査の訪問があり殺害を決意したことなどがセンセーショナルに取り上げられましたが、逮捕から程なくして「秋葉原通り魔殺傷事件(加藤の乱)」が起こった為、そちらに注目が移ったと言われています。
犯人が「オタク系」と関連付けやすい重大犯罪が起こり、マスコミによるオタクバッシングが再燃すると思われましたが、秋葉原通り魔殺傷事件は「アンチオタク」が起こした事件であり、引き金は「派遣切り」だったと判明し、そのような報道は沈静化していきました。
ともあれ、オタクバッシングを語る上では外すことが出来ない両事件といえましょう。
さて、本題の星島について、彼がサイコパスだという根拠を初公判(15)より抜粋しました。
裁判員制度が導入されてまもなく殺人事件という重大犯罪について、更に事実関係に争いがなく、量刑のみを判断する刑事裁判であることから、本事件と星島はふたたび脚光をあびることになりました。
これは星島が被害者宅に押し入り、悲鳴を上げた被害者を殴って大人しくさせ、部屋の中にあったものを使って緊縛や目隠しなどを施して部屋から出る寸前、帰宅時に被害者が所持していた黒いバッグを拾ったところの事実確認の応答です。

星島被告「相手の素性を知るために、バッグを拾いました」

検察官 「なぜ、相手の素性を知りたかったのですか?」

星島被告「名前も年齢も職業も分からなかったから…。まったく知らないより、知る必要がありました」

検察官 「あなたは強姦するために、東城さんを連れ去ったんですよね」

星島被告「はい」

検察官 「強姦する前に(相手を)知りたいという興味があったのですか?」

星島被告「興味というより、少し理論的に考えていたと思います。知っていた方が有利に働くと思いました」

検察官 「どんな局面で有利に働くと思ったのですか。脅迫するときに有利に働くと思ったのではないですか?」

星島被告「はい」

検察官 「お金を取る目的は」

星島被告「いいえ」

検察官 「性奴隷にする目的だけ」

星島被告「はい」


これは前回の記事で紹介したサイコパスの特徴― [サイコパスは]個人の価値とでも呼べるだいじな事実とかデータに無関心で、そのようなものを理解することがまったくできない。 ―に一致し、星島の非人間的なところ、異常性をよく顕わしているやり取りです。
私達オタクはアニメーションなどの創作物を読むとき、凝らした技巧や見た目の美しさとともに「キャラクター」を重要視しており、もっぱら萌え商売といえば「キャラクター」を商品にしたものが殆どです。
架空の人物にバックグラウンドや人格を付加し、魅力的に作り上げた「キャラクター」は時に実在する人間よりもずっと完璧で魅力的に見え、我々を虜にします。
実際のアイドルよりもずっと完璧な架空の人物(ずっと変わらない容姿、恋人発覚などのスキャンダルがなく、想いが裏切られることのない)をまるで実際のアイドルのように崇拝し、人気投票に興じたり、ライバルキャラクターのファン同士が対立したり、ストーリーの進行が予想外で裏切られたと感じた熱烈なファンによるバッシングが起こったり(かんなぎ騒動など)する程です。
しかし、星島が二次元をオナネタにしていた理由は理想的なキャラクター・アイドルを欲していたからではありませんでした。そもそも星島には理想像などなく、自分だけを盲目的に愛する女性ならばだれでもよかったのです。
<星島は快楽殺人者?>
星島は被害者を自宅に連れ込むと厳重に緊縛し、被害者宅まで戻って血痕や指紋を拭き取るなどして証拠隠滅を図っている。作業を終えた星島がふたたび自宅に戻り、暗く静かな部屋で被害者と相対した時、当初の「性奴隷にする」という計画が実行困難になったことに気付いた。星島の暴行により顔面が腫れ上がった状態の被害者を前にして、強姦することができなかった(勃起しなかった)からである。これは星島が快楽殺人者ではないことを示す重大な要素と考えられる。
星島は実際の女性と交際したいと願いながら、現実にはその為の努力やコミュニケーションを全く行わず、その結果交際経験のないまま犯行に及んでいる。

検察官 「あなたは現実の女性に声をかけたことはありますか?」

星島被告「ありません」

検察官 「なぜ最初からあきらめていたのですか?」

星島被告「私の両足には(幼いころの火事で負った)やけどの跡があります。それが原因です。もし『きもち悪い』とか『きもい』といわれれば、殺してしまうかもしれません」


その理由は自分自身の容姿へのコンプレックス(古い火傷痕)とし、現実の女性を知らぬままに怖れていた(したがってオナネタは2次元)。
では、自分自身が傷つけられることへの恐怖が、傷つける現実の女への憎しみへと転化し、サディスティックな快楽殺人へと星島を駆り立てたのだろうか?
酔った勢いで性体験を済ました後(風俗・デリヘル)は実際のセックスの快感に目覚め、現実に「性奴隷」を欲するようになっていったという(オナネタに3次元、AVも含めるようになる)。

検察官 「お金を払ってする以外にセックスをしたことはありますか」

星島被告「ありません」

検察官 「それ(デリヘル)以降のマスターベーションでは、生身の女性が出るAVは使っていましたか?」

星島被告「はい」

検察官 「好きなAVは? 西川ひとみという女性(AV女優・大沢佑香の別芸名)は好きじゃなかったでしたか?」

星島被告「…はい」

検察官 「強姦され、女性がいいなりになるという(ストーリーの)ものはありましたか?」

星島被告「あったと思います」

検察官 「そういうストーリー(を現実にしたいという)の願望はありましたか?」

星島被告「はい」

検察官 「女性というのは、セックスをすれば快感を覚え、言うことを聞くと思ったのですか?」

星島被告「はい」

検察官 「拉致して、性の快感におぼれさせたら、どうするつもりだったのですか」

星島被告「…深く考えていませんでした」

検察官 「相手の女性は、それで幸せだと?」

星島被告「…そこまで考えていませんでした」


星島が何度も繰り返す「考えていませんでした」から伺えるのは他人への共感ができないことに起因する想像力の貧困さである。
現実の女性に性欲の対象をシフトさせた星島は、新築の高級マンションに居を移し、新規入居者を知るべく電気メーターを監視していたというから、普段から妄想を実行に移す機会を伺っていたと思われる(犯行直前にも他の女性入居者の姿を見かけ、追跡したが失敗したことが防犯カメラに映っていた)。
そしてついに空き室を挟んだ隣の入居者が女性であることを知ると(たいした根拠も調査もせず一人暮らしのOLだと思い込み)ずさんな犯行計画を練り始め、すぐに我慢が出来なくなって、衝動のまま、場当たり的な犯行(家屋侵入、暴行、脅迫、拉致監禁、証拠隠滅)に及んだ。
そして強姦に及べぬまま(本人は「性奴隷」にするための行為を強姦だと決して認めず、一貫して「快楽を与えるセックス」だと主張し続けた)無理やりにでも勃起させるため、無音でAVを見ていたところに警察が訪れ、それが被害者殺害の引き金となった。
コンビニへ行くふりをして捜査員に話しかけた星島は、現状確認をしつつ事件について「知りません」などとしらを切り、すぐに捜査の手が自分に及ぶと思い、逮捕を恐れて被害者を殺害することを決心した。

星島被告「痕跡を消すため、警察に見つからないようバラバラにして小さくして隠すことを考えました。そのためには、瑠理香さんを殺さなければと思い、確実に殺すために失血死させようと思いました」


殺害そのものが目的である快楽殺人と違って、証拠隠滅のために「小さくして隠す」ことが犯行の目的であることが明らかになった。
「バラバラ殺人」と呼ばれるものは一見グロテスクなため猟奇的犯行だと誤解されやすいが、殆どは大きな遺体の処分に困った末に仕方なく解体するのであって、遺体を運びやすくするためなどの目的や、証拠隠滅・捜査かく乱の手段であり、死体損壊そのものに快楽を覚えることは稀である。
しかし、「小さくして隠す」ことを目的に「殺さなければ」と思った星島の連想は普通ではない。
普通の犯人は「殺してしまった」ために、遺体を「小さくして隠す」必要に迫られるのに、星島は順序があべこべだ・・・星島にとって被害者が「生きている」ことと「死んでいる」ことに全く違いがなかったような言い方ではないか。
もはや「性奴隷」を得ることは不可能だと冷静に判断し、殺害以外の方法を20分間検討し、リスクの大きい方法を(被害者と一言も言葉を交わさぬまま、被害者を脅迫し偽証させる案を却下し)避けた結果、あっさりと殺害を決意したのである。
そこから浮かび上がるのは - 良心の呵責や罪悪感の欠如 - サイコパスの姿そのものに見える。
<サイコパスには現在だけ。「人生」が存在しない。>
星島は、自分自身にとって一番大事なのは自分であると質問に答え、更に殺害の動機についてこう答えている。

検察官「逮捕されると何を失うのですか」

星島被告「私の将来だと思います」

検察官「生活は?」

星島被告「それもです」

検察官「あなたの将来とは?」

星島被告「住む場所と仕事と…(数秒間だまりこむ)それなりに贅沢に暮らしている生活だと思います」

検察官「給料は当時、どれくらいもらっていましたか」

星島被告「手取りで50万円です」

検察官「貯金はありましたか」

星島被告「いいえ」

検察官「50万円をすべて使っていたのですか」

星島被告「そうだと思います」


星島が使った「自分の将来」という言葉はいかにも空虚で、借り物らしいように思われる。
また、星島は「将来」について答えられず、現在への回答に終始していることにも注目したい。
更に手取り50万円という高給取りでありながら、貯金がまったくなく(非正規雇用・派遣労働者なのに!)、50万円を全て使い切っていたことが「将来」について何の考えも持たなかった証拠のように思われる(しかも、個人事業主だった星島は税金をまったく払っていなかった!ということは・・・「手取り」って・・・)。
― この種の人間はまた、人生そのものにも無関心である。― 刹那的に生きてきた星島の人生は過去も未来も想像の外にあり、彼を支配していたのは「興奮」に繋がる感情とそれを維持するだけの生活(仕事)であった。
また、50万円を1カ月で使い切っていたことそのものにステータスを感じていた節があり、この大金はほとんどタクシー通勤のために浪費され、大勢の人間と一緒に電車通勤をしないことで優越感に浸っていたという。
このような空虚な生活を守る為に被害者を殺害した星島の、凶器にも彼の自己中心的な側面がよく現れている。
殺害方法についての尋問より抜粋(星島は被害者を被害者宅から拉致する際、被害者宅の台所から持ち出した包丁を被害者の首に当てて叫ばないよう脅迫しており、その際持ちだした包丁で被害者を殺害している)

検察官 「首を絞めることは考えなかったのですか」

星島被告「息を吹き返す可能性はゼロではないと思いました」

検察官 「首なら1回で殺せると、そう考えたことはありましたか」

星島被告「あると思います。2度も3度も刺したくありませんでした」

検察官 「殺すための道具は何を使おうと考えましたか」

星島被告「(東城さんが住んでいた)916号室から持ってきた包丁を使おうと思いました。自分のは使いたくなかった」

検察官 「それは、なぜ?」

星島被告「自分の道具を人殺しに使いたくなかった。殺してバラバラにして証拠をなくして、もとの生活に戻ろうと思っていました」


― 自己中心的で傲慢 - タクシーや凶器についてのエピソードから、サイコパスらしい星島の顔が浮かび上がって来るではないか。
星島が20分間殺害を躊躇していた理由のほとんどが自分自身や自分の持ち物を「汚したくない」為だったと、この発言から読みとることは容易だ(そして、この凶器にされた被害者宅の包丁は、殺害時、切れ味が悪かったために、解体用には自分の包丁を使った。汚れよりも労力軽減を優先したのだ!モノに対する執着はなく、殺害後はあくまで冷静に、道具を並べてどれを使うか判断している。)。
「部屋に血が飛び散って証拠が増えてしまう」ことを避けるためにタオルを使ったという発言は、もうひとつの「添え物」の理由であろう。
完全犯罪を目論んだかのような徹底した遺体処理はその実、場当たり的でずさんなものであった(警察の捜査方法を仔細に観察した結果、たまたま遺体の移動が隠ぺいに上手く働いたというだけで、遺体が不敗すれば鍋で煮込むし、その場しのぎに薬品で指紋を潰したりと(配管つまり解消の薬剤は劇薬)、先のことまで計画して行動していないように見える)。
その時々に決めたことを、ただ実行する、ロボットのような姿を想起させる犯行直前についての発言はこうである。

検察官 「前触れなく刺すつもりだったんですね」

星島被告「はい」

検察官 「なぜですか」

星島被告「叫ばれたり、抵抗されたり、そういったことが恐ろしかった。悟られる前に包丁で刺した」

検察官 「刺すと決めてから、立ち上がるまでどのくらいの時間がありましたか」

星島被告「正確には分かりませんが、短かったと思います」

検察官 「クローゼットに行って刺すまで1分もかかっていなかった、といっていいですか」

星島被告「はい」


― 浅い感情、衝動的 -そして星島は被害者が暴れない様に押さえつけながら、心の中で「早く死んでください」と唱えながら、我が身可愛さから生じた恐怖によって殺人を犯した。
自分の想定外に起こったこと、被害者を拉致しようとした際の「叫ばれたり、抵抗されたり」をずっとひきずっており、思い通りにならないものを終わらせるため、保身のための、殺意さえも希薄であるのがおそろしい。
星島のいう「恐ろしかった」は自分の思い通りにならないもの、未知のもの、想定外のものすべてに向けられた、「自分が傷つくことへの怖れ」に他ならない。
そこには被害者の、命を断たれるという「怖れ」への共感は欠片も存在しなかった。
また、一方で星島は「完全自殺マニュアル」を購入し(殺害方法の参考にしている)何度か自殺を試み、すべて失敗している(獄中でもあり)。

星島被告「絶対に死刑だと思います」

検察官 「質問されていないことに答えなくていい」


死体損壊についての質問の途中で、突然星島は叫ぶようにしてこのような主張をしてもいるが・・・。(行動をコントロールするのが苦手、ということを示してもいるか?)
彼の生きがいともいうべき「興奮」が潰えた時に試みた自殺・・・皮肉なことだが、現世に彼を踏みとどまらせたのもまた「怖れ」ではなかったか・・・と、嫌な想像に染まり切る前に区切って、実際の事件・サイコパスについての分析はこのあたりに留めておこう。(解体の様子などは見るに堪えない・・・)
最後に ― まるで人間の存在そのものを色を識別できない目で見ているかのようで、そのくせ鋭い知性はもっている。 - サイコパスを形容するこの言葉に相応しい、(犯行前からずっと暗闇だった自室で)殺害直後に部屋の電灯を点けた時の光景を語った、星島の印象的な発言を引用したい。

星島被告「…。(電気を)つける前とそんなに変わっていません。…。(首の血の跡も)たくさん血が流れていることは分かりましたが、色までは覚えていません」

検察官 「真っ赤かどうか分からないと?」

星島被告「はい」


遺体や遺品をすべてバラバラに切り刻んで完全に「隠滅」し終えた星島が完全に日常に戻った頃 ― 犯行から約3ヶ月後 ― <それでも生きものだから>星島の指紋が復活し、最有力の容疑者であった星島は指紋採取を要求され、採取照合ののちに逮捕、家宅捜索が行われた。
指紋以外の物証として星島の自宅から多くの(拭き残した)血痕が見つかり、拘留当初は否認していたものの、後に犯行のすべてを自供した星島の証言により、勤務先のトイレに隠した被害者の携帯電話が発見され(捜査かく乱のために使うつもりで取っておいた)、下水道からはバラバラの遺体や遺品の一部が発見された(最大5cm角とあまりに細かく切断されたため、多くは流されて見つからなかった)。
東京地裁及び検察側の控訴審による東京高裁の判決によって、星島は無期懲役が確定している。

・物語の中のサイコパス
寄生獣(1) (アフタヌーンKC (26))寄生獣(1) (アフタヌーンKC (26))
(1990/07/20)
岩明 均

岩明センセー大好きっす!

残虐で冷酷な殺戮者のイメージで語られるサイコパス(の中のシリアルキラー)は実際のサイコさんとはかなり異なっているようです。
実際のサイコさんをそのまま描くと、物凄く「つまらない」為、多くの人間が思い描くような可能な限り「悪鬼羅刹」のようなモンスターをあたかも実在するかのようにすり替えて表現している訳です。
なぜなら、サイコさんたちにはものを感じる心がないか、ものすごく希薄だから・・・普通の人にはおおよそ彼らに共感することができないのです。
ドラマチックさは皆無であり、まるでロボットのように無機質なものを幾ら描いたところで似たり寄ったり、面白くなる筈がありません。
ですから、いくら実在のサイコパスをモデルに制作されたとしても、映画の中で生き生きと殺人を犯す<リアリティ溢れる>彼らの姿は実際のサイコパスとはかけ離れているのです。
実際の姿とはかけ離れた想像上のサイコパス像は、しばしば大衆のなかの一部の人間を惹きつけ、美しい見た目をしたサイコパスをまるでスターかアイドルのように崇拝する奇妙な運動を引き起こします。
彼ら<無害な>ファンたちは勝手にサイコパスの生い立ちや内面を想像し、同情し、ラブレターを送ったり、ファンサイトを立ち上げたり、時には(米国では)冤罪を訴え、サイコパスを野に放つ<有害な>助けをします。
日本でも、特に未成年者のサイコパスが偶像化される傾向があり(少年法の保護による多くの謎に起因すると思われる)「NEVADAたん」/佐世保小6女児同級生殺害事件の犯人 が有名な例である。
サイコパスを同じ人間のように描くことから誤解が生まれるのなら、そもそも人間として描かなければいいのではないか?
・・・というわけで(強引)私の知るなかでもっともサイコパスがそのまま描かれている作品「寄生獣」、この名作を例に話を続けてみます(ん?ただのファンやよ)。
「寄生獣」に登場するモンスター(異星人?)は「つくりものみたいな顔」や「ミンチ殺人」という表現から分かるように、サイコパス(の中のシリアルキラー、更に人肉食のもの)をモチーフにしています。
彼らが人間社会に溶け込むために持ち前の高い知能で言葉・習慣・表情の作り方を学んでいきますが、ヒトの感情を理解できず、モンスター同士の社会を構築しようとしても上手くいかない。
普段はおとなしく、魅力的な人物を演じ完璧なように見えるが、自分以外の個体(人間ども)を識別することができず、自分自身を傷つけられると暴力衝動を抑えることができなくなり大惨事を引き起こす。
一方で、人間でありながらモンスターに限りなく近い大量殺人犯(人肉食含む)・浦上は彼らと同じ様でいて(自身では同類、「目を見れば分かる」と認識しているが)全く違う考えをしています。
本物のモンスターは命令に従って人肉食をするだけだが、浦上がやっているのは快楽のための同族殺しである・・・と。
「寄生獣」ではサイコパスと快楽殺人者の違いを上手く表現しているように見えるけれど、物語を成立させるために「痛がり屋」という要素を加えています。(後藤に顕著な長続きする「怒り」や、そもそも人食いの「命令」もそうだけど・・・)
生き物は痛がり屋。
生存本能という名の「恐怖心」・・・生物には本来備わっている筈のソレは、他の感情と同様に、サイコパスにとって大したものではないのです。
サイコパスに欠けている「恐怖心」は生きる為に必要なものですから、彼らは生き物としては弱者なのかもしれません。
ヒトが他の生き物によって、あるいは自然の脅威によって殺されることがなくなるにつれ、淘汰されていた筈の僅かなエラーが増殖し、現在に至ったのではないか・・・サイコパスが人口の3%を占めるまでに。
これが地球の意思なのだ!なぁんて言っちゃうと広川になっちゃうんで、寄生獣的な考え方はここまでにして、これからのことを考える為に「新世界より」へ行ってみましょう。→たぶんAC編となる次回につづく!
(はわわ・・・もうスペースがないやんけ!まったく予定通りにすすまんのぉ)

・連想の根拠
ナナとカオル 8 (ジェッツコミックス)ナナとカオル 8 (ジェッツコミックス)
(2012/04/27)
甘詰留太

アフィではないよ。参考書だよ。

件のサイコさんの言動から何故「星島」を連想したのか、思いつくままに追記していきます。
<「性奴隷」という発想>
これは「星島」を連想した後に思いついたことで、サイコさんが実際にそのままの単語を口にした訳ではありません。
しかしながら、普段から「主人と下僕」の支配関係を妄想していることを打ち明けられ(以前からSM嗜好があることは知っていたが)、二人切りの世界において完全に繋がりたい旨、耳触りのよい言葉を使って演説していたことが印象に残っています。
(私は「二人切りなんてつまらない」とか「空想の方が面白い」などと全く興味を示さなかったのですが・・・サイコさんにとってそれは関係ないのでした。このことをもう一人の被害者/あるいは従犯に尋ねてみたところ「調教してしまえばいいと思った」のではないかと回答を得て、そんな滑稽な話はなかろうと当時の私は馬鹿馬鹿しく感じました。)
※この印象は色んな場面からの寄せ集めによる推理ですので、それが語られた順序は前後していると思われます。
サイコさんの自宅を訪ねる提案をした際(拙宅やもうひとりの家ばかり提供していたための不公平感から)、最初は「片付いていないから今は無理」だったのが、部屋に「写真撮影用の電球」を購入し配置するのだと(暗に<お前の緊縛姿を撮影したい>と言っていた?)言って家電量販店(ビックかヨドバシ)に寄り道したり、「今度(あなただけを)招待するから」と笑顔で誘ってきたり(この時に<監禁するつもりではないか>との疑いを抱いた)と不気味に変化していったことを覚えています。
また、実際に私の腕を掴んで後ろに回して合掌の形で緊縛できるかどうか試そうとしたことがありました。
この時も「そういうことは柔軟をしっかりやっている体の柔らかい人でないといけないのではないか」などと、生まれついての二重関節について講釈したり、何とかサイコさんのターゲットから外されたい一心で、回りくどいことを言っていました(私自身の心情はまったく考慮されない為)。
<マンションの室内に押し入っての犯行>
サイコパスは相手のパーソナルスペースを極端に深く侵すため、ターゲットにされた人間は困惑し、疲労する・・・最後に3人(+α)で集まった時に、助け舟のように「べたべたされるのは嫌なんでしょう」と言われ、色々と答えた最後に強く「気持ち悪い」と断言したにも関わらず、その数時間後に抱き付いて来る不可解さ。
その後も電車の座席に座る際は必ずべったりと体を密着させるなど、更にはこちらが急かすまで自宅から出て行こうとしないし、何かと理由をつけては常に傍にいようとする行為が続き(GPSの件含む)何度も「触られるのが嫌」とか「暑苦しい」とか発言したり意識的に体を離したり不機嫌な表情をしていて(これは作ったというより滲みでていた)も全く通じなかった。
何故そのようなことをしたのか推測するに、本人が「やりたいからやった」以上の思惑を感じた。
自分勝手な決め付けで私のことを「孤独で寂しがっている」と判断し、抱擁などの肉体的接触や同居期間を延ばして「依存」させようとしたのではないだろうか。
この勘違いが幸いにも私を冷静にさせ(誰だって興味のない相手に甘えられるのは嫌やろ!)、度重なる自分勝手な接触による耐えきれぬ不快感から、サイコさんの異常性に気付く切っ掛けとなった。
被害者の部屋に押し入り、勝手に上がり込んで色んなものを物色し、そして最後には自分の部屋へ被害者を連れ去った・・・もしも星島事件のような計画がサイコさんにあったとしたら。
そして、GWの都産貿イベントに<意図的に>忘れた免許証について、私が何度も免許証について確認したにも関わらずそれを忘れた時、「一体何をしに来たのか」と追い返しておけばよかったと後悔しても遅い。
更に、免許証を提示したくなかった理由について考えると、あったかもしれない「犯行計画」が脳裏に浮かび、そら恐ろしくなる(後日の<ラーメン>の時はその用もないのに持ってきて、食事中に提示さえしてみせた!)。
<生活音、集合住宅の防音について>
星島の場合は高いマンションの最上階で角部屋、更に隣室が空き部屋であり、エレベーターから南側には被害者(実は二人暮らし)と自分しか居住者がなかった。
このため、「悲鳴」や「抵抗」が想定外だったとはいえ、星島は電灯による光に注意しても、音についてはまったく問題にしていなかった。
一方、我が住まいのボロアパートといえば外の騒音が丸聞こえであるのに加えて、面している両方の道路は車や人がひっきりなしに通るし、玄関は向かいのマンションから丸見えであった。
更に、両隣からは「読経」の音がその文言まではっきり聞こえる程に壁が薄く、風呂もない。
これらを理由に、私は自宅での犯行は無理だと信じ、更に念のために「読経」や「騒音」を聞かせ、重ねて扉を半開きにして(施錠とチェーン、そして丁度いい大きさの靴を噛ませて)容易には閉められないようにして「密室」でないことをアピールしていたつもりだったのだが・・・想像力の足りないサイコさんにはほとんど無意味であったようだ。
さすがのサイコさんも私が大声を上げた時は警戒していたが、二人で会話している時に「(隣の音や騒音が)たいして聞こえないじゃない」などと発言したり(思わず「はぁ?」と声を荒げてしまった)、扉を開けっぱなしなのに抱きついてきたり、あまりにも大胆不敵なようにみえた。
今になって考えると、想像力が足りないあまりに<大声を出される>とか<抵抗される>とかいった行為が星島のように想定外であったのではないかと思うし、共感能力が足りないあまりに<隣人からは生活音や会話が全て聞こえている>ことも想定外だったのかもしれない。
<・・・人となり(ボソッ)>
真っ先に連想した理由が「性奴隷」などというおかしな発想でないとしたら、サイコさんと星島のパーソナリティに共通する引っ掛かりが多かっただけでなく、同業者であることが大きかったと思われる。
あのサイコさんは、(C++のプログラミングを私に教えてくれながら)人を見下したようなことを言ったことが印象に残っている。
Classという概念が実体化しにくい為(最もわかりやすいのは、構造体と関数をセットにしてカプセル化する単位のもの、のような用途であって、概念をクルマや乗り物で比喩するのはいただけない)、実際に簡易なプログラムに必要なClassを作って学習し、ヘッダーと本体を記述していたときの説明である。
「ヘッダーはバイト君にやらせるもの」「誰でも書ける」「こっち側をどう構成するかがプログラマの仕事」「バイト君はそれができないからバイト君なの」それが事実であっても、発言の内容はプログラミング初心者に対して適当であったかどうか。
警告を込めて「(Classは)難しいな、私も<できないバイト君>以下かもしれないね」などというと、「バイト君とは元が違うよ。●●さんならできるでしょう。」などと全く問題を理解していない反応。(そんなことを言われて嬉しいのはお前だけだ)
そして、自分がどれだけ「バイト君」(ITドカタってやつ?)と比べて優秀かということをぺらぺらと(頼みもしないのに)話し続ける高慢さに、「バイト君」を機械扱いする人間性に、めっちゃ引いた。
星島にせよ某サイコ君にせよ、自分が他の凡百(!)と比べていかに特別な存在かハッキリさせたがる異常さへの自覚がまったくないままに、自分は他の凡百である筈の人たちが普通に持っているステータス(としか見えていない)を妬み、<下らない>努力を惜しみ、<下らない>愛はいらないと信じ、それでも手に入れる権利があると堅く信じ、手に入らないなら殺してしまえだとか、手に入れるならどんな卑劣な手段を使ってもと思いこそすれ、自分自身の<どうしようもない>欠陥に理由を押し付け、その<下らない>だとか<どうしようもない>などと考える自分自身の人間性がおかしいとは思わないのだ。

・逆方向への連想―もしもあのサイコパスが星島だったら―供述調書より
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(1999/11/25)
小島聖、竹中直人 他

「性奴隷」というアイディアを拝借したらしいよ。

<実現不可能な妄想彼女>

「私は、女性と付き合ったこともなかったし、映画を見に行ったり買い物に行ったりしたこともありませんでした。いわゆる彼女がいたことはありませんし、女友達もいませんでした。私は、買い物に行ったり遊園地に行ったりして、帰りにはホテルに寄ってセックスができるような女性がほしくてたまりませんでした。しかし、私はずっと自分を好きでい続けて、ずっと自分に尽くすことだけを考える女性でないといやでした。そんな理想的な女性は、アニメやマンガにしか登場しないかもしれないと気付いていましたが、そういう女性でないといやだったのです」

あのサイコさんからそういう(付き合ったことがない)風な意味合いのことが語られたことがあったが、どうでもいい(自分に無関係の)ことだと相槌を打って聞き流していたけれども、その背景にこのような屈折した思いが隠されていたのだと思うと、心底寒からしめる言葉に聞こえただろう。
<愛の告白を待っている「姫」系男子>

「みんなは、女性と付き合うために英会話教室に通ったり、職場の女性に声をかけたりと、いろいろな努力をしていると思います。でも、私は声をかけた女性に、例えば彼氏がいたり私の好みじゃなかったりなど、思い通りでないといやだったので、声をかけることはあきらめていました。歩いていて、すれ違ったら突然告白してくれるようなことを待っていたのです」


例のもう一人が想像したような「幼い恋愛感情」はそこには無く、まるで自分が人形か人工少女とでも勘違いされているような奇妙な状況に陥っていたことをこの文章はよく代弁してくれていると思います。
つまり、あのサイコさんは「私が愛の告白を捧げる」のをあの手この手でアピール()しながら待っていたとしか思えないのです。的外れなアピール(例えば、買い物中にハートマークを象ったマウスパッドを推薦し、買わせようと押しつける行為など)が肩透かしを食らうと、大げさに溜息をついて、恨みがましい視線を送り、拗ねたような素振りをして、その後しばらく苛々していたことを覚えています。
勿論サイコさんには「愛」などありませんから、「愛の告白」をしてくれた相手こそが運命の人に変換される訳で、もしも自分の思い通りにならなくても自分が傷つくことがないように、自分から「愛の告白」をすることなど不可能だったのでした。
数度に渡って突き付けた「最後通牒メール()」を読んだ直後のサイコさんは自分の感情を制御できず、プログラミングによって発散していました(異常な頻度でプログラムのアップデートを行ったり、わざわざひとつずつファイルを削除したり、共有されているプロジェクトのそれがメールで通知されてこちらに分かるのさえ計算しているように思われました!)。
<「性奴隷」という妄想と、人格の上書きについて>

「私は、私の考えを100%聞いてくれるような女性がいないことも分かっていました。なので、女性を拉致してセックス中毒にしてしまえば、私の言いなりになるような女性になると思ったのです。いつ私がキスをしてもいいように常に歯を磨き、髪形や洋服は私の好みに合わせる女性です。そのためには、元の女性の人格は邪魔でした。なので、拉致した女性をセックス中毒にして私の命令を聞くようにし、私だけが好きで私のことだけを考える人格に上書きをしてしまおうと思ったのです」


・・・・・!?(絶句)
たしかにそのような言動はありましたが(そしてその行為は性欲が暴走したような「衝動的」なものではなく、どこまでが許されるか限界を試しているようでした)、この種の人間というものはこうまで同じような発想をするものなのでしょうか?
服装や化粧を自分の好みにし、自分の命令を聞くようにするためには、「セックス」による「調教」で今ある邪魔な人格を消してしまえばいい・・・だから今ある人格には全く興味がない・・・うわぁぁぁ。ぅゎぁ。
9月にハロワでカウンセリングしてもらった時に抱いていた<人間関係のために砕いた心が何もかも無駄だった>という感想は当然のものだったのですね。
どれだけ気を配って相手の考えを聞き、言葉を選びつつ自分自身の心について説明し、主張し、反論したこと全てが無意味だったということに気付いた瞬間のあの虚しさ。
あの企画を反故にすることについてサイコ野郎が何とも思っていなかったことに気付いたとき、接待の全てが徒労であり無駄だったと悟ったときの疲労といったら・・・糞忌々しい。
<俺ってテクニシャンだしぃ・・・ってバーロー!>

「私は、そういう女性にすることができると思っていました。アニメやアダルトビデオには、男性とセックスをしているうちに言いなりになってしまう女性がいるからです。また、私は10~20人の売春婦を買いましたが、みんな『セックスが上手だ』などと言うので、私なら拉致した女性をセックス中毒にし、性奴隷にさせられると思ったのです。いい気になっていたかもしれませんが」


あの糞サイコ野郎が私に語ったアホらしいドリィムは色々あるけれども、その最たるものが調教サクセスストーリーだったなぁ。性行為に深く没頭できる女性が相手なら、精神世界で深く分かり合い、骨の髄まで支配し支配されることができるだろう・・・みたいな感じだっけか、あまり覚えてないな。
そしてまた性行為へのおかしな自信もあったなぁ。あるある~()。多くの男性が「中イキ」神話を信じているけれども、子供を産むための器官である膣や子宮に感覚器などないし、Gスポットも存在しないから中イキは演技または触覚以外での(想像や妄想などによる)快感だ・・・などと説明したことへの反論が「前立腺を中から刺激すればイケるでしょう?」だったときは仰天したなぁ。たしか自分で「前立腺マッサージ」をやったことがなくて、ドライオーガズムを体験できるかどうかには個人差があるとか言ってなかったっけオイオイっていう。
君はビジネスで(お金を払って)そういうプレイをさせてもらった経験が幾らあるか知らないけれども、それが演技やお世辞だと見抜く力があるとは思えないなぁ。君に対して何の興味も持たない相手も、そのビジネス相手のように君を褒めてくれると思っていたのなら、脳みそが幸せに出来ていると言わざるを得ない。
<人間じゃない。>

「相手は、若い女性だったら誰でも良かったのです。元々の人格は、消してしまえばいいと思ったからです。もし、東城さんを拉致した後にあのような騒ぎにならなければ、私は東城さんをレイプしていたと思います。そして、レイプしても思い通りにならないことに途中で気付いていたと思います。その時点で、『この女は邪魔だ』と思い、やはり東城さんを殺してしまっていたと思います」


うーむ・・・これは酷い。
これらの供述調書が誘導されたり作文だったりする側面はあるし、星島らしさは欠けている(アニメ云々はいかにも作文っぽいし、星島は<レイプ>という言葉は使うまい)とはいえ、本人が法廷ではっきりとは語らなかった(とても言えなかった)本心は確かに含まれているといえましょう。
もし仮になんとか強姦したとしても、性奴隷(って具体的にどんなものなんだ?)化に成功したとしても、ストックホルム症候群やら防衛機制などに拠る誰にでも起こりうることを、果たして人間不信の星島が信頼できただろうか?
GWのイベントで無料配布してもらったBLエロゲ(個人製作にしてはなかなか出来の良い作品)で登場した主人公のターゲット(先輩)に起こった「幼児退行」について私は「騙されちゃだめだ!」と批判的であったが、サイコ野郎は<我が意を得たり>とばかりに喝采を送っていたことを思い出す(※退行(regression)とは、耐え難い事態に直面したとき、現在の自分より幼い時期の発達段階に戻ること。以前の未熟な段階の低次な行動をしたり、未分化な思考や表現様式となる。不安な時に他人の話を鵜呑みにしやすくなったりするのも退行の一種だが、これは「取り入れ」をよく用いる発達段階に戻ったことでおこる現象である。・・・つまり調教の成功段階に入ったということね)。ちなみに、学園ラブストーリー()だと思っていたのに先輩は3回も死んだ、スイーツ()。
なんでサイコさんは「ナナとカオル」読んでわかんないのかなぁ。
愛情とか信頼なくして成り立たないと思うんよ、君らが欲しがってるソレは。でも君らは順番が逆だよ、逆。
星島のセリフは絶望に満ちていて、現実的なものの見方が出来ているように聞こえるけれども、あのサイコ野郎はどうなんやろね。いつか捕まらない限り同じ妄想に取りつかれて続けるんやろか、それとも現実への憎しみに戻って同じことを繰り返すんやろうか。

・サイコパス/星島/その他の思い当たることなど雑記の雑記
<あたりまえの矛盾>
この種の人間は「女嫌い」をこじらせているものらしい(女なら「男嫌い」になるのか?)。
他人と(主に近しい同性と)上手くコミュニケーションが取れなかった為、異性に偏った幻想を抱き、当然のように裏切られ(或いは現実を知って)、そして異性全体への逆恨みから異性を貶したり見下すようになる(酸っぱいぶどう理論)。
その一方で理想像は捨てられず、奇跡が起きることを(例えば、空から献身的な女の子が降って来て、愛を告白され、同居生活が始まるような)信じており、そのチャンスが来た(と思い込んだ)ら一直線にのめりこむ。
空想と現実を混同する一方で、それらが決して相容れないことを知っている。
このように矛盾した感情が常に同居し、混濁し、何が正しいのか曖昧であるのが(どちらも正しく、どちらも間違っている)サイコパスの内面世界である。
星島が犯行時に全く被害者の顔を見なかった(平時に観察していた姉の方だとずっと勘違いしていた)し、必要に迫られた時以外は声も掛けず、触れもしなかったことは全く異様であるように思う。
長い間、現実の女を嫌い二次元の都合のいい女を相手にしてきた星島が、風俗やAVなどで現実を理想化し、そして「性奴隷を手に入れる」妄想を実行に移したのがこの事件である。
「現実には(自分の思い通りになる女性が)いないと知っていた」「だから、自分で作るしかないと思った」
明らかに被害者を持て余していた星島は、被害者が悲鳴を上げたり抵抗をした様子に面食らい、目の前で身動きも取れない獲物が、都合のいい空想や、気持ちよくしてくれた風俗やAVの女ではなく、自分を「気持ち悪い」と言って傷つける現実の女だと認識していた・・・ということだろう。
言うまでもなく、星島の計画は初めから破綻していたのだ。
現実には自分の思い通りになる女性がいないから、自分の手で作ろうとした星島。
なのに、その手段は「セックスの虜にさせれば言うことを聞く筈だ」なのである。
現実の女性が嫌いなのに、怖いのに、どうやって「セックスの虜」にするというのだろう。
勿論、サイコパスの中ではその矛盾はいつものように「どうにでもなる」ものだった。
では、拉致した被害者のすぐ傍でAVを<無音で>見ていたのは何故か?
星島には<身動きの取れない被害者>が、まるで<縛り上げた虎>のように恐ろしかったのではないか。
自分の動揺や焦燥を悟られないように、極力身動きせず、声も聞かせず・・・支配者の<虚像>が崩れない様に、これ以上「悲鳴」や「抵抗」に遭わないように腐心したその態度は、殺害行為に至っても一貫しており、被害者の絶命を確認するまで変わらなかった。
暗く静かな部屋で「性奴隷」にする以外の方法で(セックスをせず、裸の写真を撮影するなどして脅迫し)何とかならないか悩み続け、AVが頭に入らなかったという星島は、警察の捜査が始まったことを知り、証拠隠滅を図った―被害者殺害、及び解体という手段を以ってしてである。
法廷での星島は一貫して「性奴隷にする」ことを「セックス」だとか「気持ちよくする」などと形容し続け、検察の「強姦」や「レイプ」という追求には「そのようなつもりはありませんでした」と否認し続けた。しかし、星島が「性奴隷」という妄想を育てて創作した同人誌のタイトルは「外道」であった。

<醜形恐怖・女性恐怖症>
星島が法廷で強く主張し、親を殺したいとまで言った自身の火傷痕についての異常なまでのこだわりは、ある種の醜形恐怖であり、それが女性恐怖症に繋がり、犯行に至った背景のひとつであるとされた。
これらは「あがり症」「ひきこもり」そして「対人恐怖症」などと呼ばれ、「恥の文化」をもつ日本特有の文化依存症候群とされている。
私もこの中で「写真に撮られる」ことへの恐怖が強く、集合写真のように小さいものならよいが証明写真や記念撮影などでは強い拒否巻と嫌悪を感じ、普通に振る舞うことができない・・・だがしかし、これら「気にし過ぎ」であることは普通に皆が感じ、誰もが通る道であり、それがすぐさま反社会的人格を形成したり、犯罪に駆り立てたりすることはなく、もっと別の原因がある筈である(じゃないと社会が大混乱で、日本が世界一民度の低い国になってしまう)。
星島についていえば、醜いこと(火傷)はさほど重要ではなく、それを気にし過ぎるあまりに対人恐怖に陥り、それをこじらせて歪んだ人格が、そして「性奴隷」などという妄想がおかしいことは明らかだ。
サイコパスであることが「いとも容易に殺害・解体を行わせた」のかもしれないし、現実に「性奴隷」を手に入れようなどというおかしな妄想を信じ込ませたのかもしれないが、対人恐怖症が星島に与えた影響が決定したのは<犯罪の種類>や<ターゲット>に過ぎないのではないか。
もしかすると、日本における(思春期以上の)サイコパスは対人恐怖症に陥り易いのかもしれないが・・・。

対人恐怖症に陥る人は、恥をかくことを避けようとするあまり、これらの当たり前の事を異常と見なし、無くそうと努力し、執着する。意識すればするほど自然な行動からは遠ざかってしまうし、意識しまいと思いをめぐらす時点で意識をそれに向けていることになる。こうして杞憂を重ねていよいよ自らをがんじがらめにしてしまうのだ。 よって「症状」を特に治そうとせず、何か別な物事に取り組むうちに生活に柔軟性を持たせ、同時にその真面目さや向上心の強さ、粘り強さを良い方向へ活かしていけばいいのである。また症状が重い場合には専門の医療機関での治療を受けるべきである。



<サイコパスが暴力を振るう相手>
理性的な一般の犯罪者()は当然弱者を狙う。老人や子供、そして女性がターゲットにされることが多いのだ。体格にもよるが、反撃の可能性や労力を考えれば、「誰でもいい」時に男性を狙うのは割に合わない為だろう。弱い者苛めは生物として当然の行動だとミギーも言ってたしね。
しかし、サイコパスではその比率が逆転するのだという。弱者は支配される側の生き物であり、競争関係にある強者・支配者を攻撃し、その者が持つ子羊たちを手に入れようとする・・・というのだ。
星島の場合には当てはまらないが、あのサイコ野郎がもう一人のメンバーに対して見せた異様なほどの敵愾心とか逆恨みを考えると、もしかすると背景にはそういうおかしな理屈が存在していたのかも知れないと思う。
今、もう一人の人に対して抱いているのは決して「逆恨み」ではない。サイコ野郎の暴走を助長した原因の一部は奴の愚行だが、それ以前にその愚行に対して怒りを抱くのは当然だろう。
「こちらも被害者だ」と主張するのは構わないが、それを私に言っても意味がなかろう。そして、(端緒となった)自らが犯した愚行を悔い改めるのが先ではないか。
勿論、あのサイコパスの矛先を奴に向けたのは私だし、少しは悪いと思ってるけど、サイコ野郎のいるネトゲに誘ったり、まるで仲が良いような偽装をするのはどうなの?などなど思う所があったので、二度と付き合うことはないだろう。
(絶対に嫌だからしないでくれと言ったことを了解しておきながら、約束を違えた場合、絶交されるのは当然だと何故考えられないのだろうか。たかがそんなこと位で何を怒っているのだ、などと軽く考えている証拠ではないか。)
うんうん、あの人も可哀想だよねー、わかるわー。サイコパスって人間関係を破壊するよねー(棒)
ちなみに、サイコパスは稀に手を組み共犯となることがあるが、お互いへの約束事など無きに等しいため、片方が逮捕された場合は自分の利益のために共犯者を白状し、すぐさま逮捕させるようだ。
  1. 2013/03/01(金) 22:34:44|
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