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私は自分がどれだけ嫉妬深い人間なのかというのを承知しているつもりだが、実際は思ったよりも酷いのかもしれない。
さて、佐伯克哉というのはご存知『鬼畜眼鏡』の主人公であります。
うだつの上がらない営業マンとして、日々リストラの危機に怯えながらも精いっぱい頑張って、それが空回りして、努力なんて成果にならなければ意味がないんだと自嘲する彼が、とある公園でラッキーアイテムの『眼鏡』を手に入れることで物語が始まるわけですが、もうね、彼に憧れて止まない。
眼鏡を掛けようが、掛けまいが、根本のところ佐伯克哉というキャラクターは変わらない訳で、心の底から凄いなぁかっこいいなあ憧れるなぁと思っているけれど、やっぱ心の底では嫉妬しているんだろうと思います。
超常現象だとかBLだとか、そういうのは置いといて、完璧超人だと思うのです。
うっかり自分と比較してしまったときに、思い知らされる訳ですよ。
ああああああもう、カッコイイだろ。絶対敵わない。凄い人です。
現実の人間というのは、生きているだけで色々と欠点は見えてくるけれども、創作物である佐伯克哉というキャラクターは、非現実だからこそ完璧で、どうやっても敵わないのです。
本当に、普通に生きている人達のことをそれだけで尊敬しているというのは嘘じゃないけれども、心の底から何もかも肯定して尊敬してしまえる人なんてそうそういないでしょう。
もし身近にそんな人がいたら、自殺してるんじゃないかな。
嫉妬というのは苦しいものです。
恋愛問題という場合、嫉妬というのは独占欲に起因しているけれども、才能に嫉妬する、人格に嫉妬する、そういう場合は自分自身が決して到達できないという事実に打ちのめされるということで、羨望と自己嫌悪がごちゃまぜになったような、ただの醜い感情に過ぎません。
恋愛感情と友情というものの境界線が良く分からない自分にとって、友人関係というものは嫉妬の連鎖が起こって大変に苦しいものなので、一対一でない場合の友人関係はあまり構築したくないのです。
よって、私には友達が少ないということになる訳で。
(『はがない』というのが『僕は友達が少ない』の平仮名部分を取った略称だってこの間知ったところです。すげえですね。)
佐伯克哉さんにも友達はあまりいません。彼の孤独さに、ナルシスティックな感傷に、いじめに遭ったり、最も親しい友人がそれに加担していたり、他人を傷つけず平穏無事に過ごせればいいなんて愚かな考えに共感するけれども、だからこそ嫉妬が抑えられないのです。
好きな人間でなければ、嫉妬などしません。憧れがなければ、ただの他人だし、気にも留めないでしょう。
私は努力することができないし、根性もない、創作センスもない、社会人としてやっていけなかったし、友人を作る能力も、関係を継続する力もない。かといって悪いこともできない。何もない訳です。
だけど、嫉妬するような人と出会うと、どうしようもなく己の内面が刺激されるんですよね。
私にだって少しくらい何か出来るんじゃないか。
もしかしたらあんな風にカッコよく生きられるんじゃないか。
ラッキーアイテムの眼鏡はないし、そもそも似合わないけれど、少しは彼の人に追い付きたくて、それが原動力になっているんだと思うのです。
それまで具体的に自分の未来について思い描いたことなんてなかったけれども、決して敵わないとしても、私は彼に嫉妬し続けることでしょう。
○余談
テニスの王子様 という作品について。
ジャンプでちらりとしか見たことがなく、『燃えるV』に似てるなぁなんて呑気なことを思っていたのは過去の話。
途中までだけども、単行本を一気に立ち読みしてきました。面白いね!
散々バカにしてきたけれども、キャプテン翼よりはまともなテニス漫画だと思うし、ちゃんとジャンプ漫画になっている、エキサイティングな作品ですよね。
生意気な越前君をはじめ、キャラクター造形のバリエーションは豊かだし、皆それぞれに根性が曲がっていて、個性のぶつかり合いが即ち勝負になるというのも分かりやすくて面白い。
描き分けもちゃんとできているし(女性キャラはまぁ、イマイチだけど。少年漫画なんだからそれでいいじゃないか。)語尾だけでキャラが違うなんていう訳じゃなく、個性と技が組み合わさって、試合という形式でそれを見せつけてくれる、魅力溢れるキャラクターこそがあの漫画最大のウリなのでしょう。
それはそれとして、テニスの躍動感あふれるフォームや、テニスの枠を超えた必殺技の表現も『テニプリ』の魅力でしょう。正直、ナメてました申し訳ありません。
新・テニスの王子様というアニメがニコ動で配信されていたのが切っ掛けで触れてみた本作、未読の方がいらっしゃいましたら、是非先入観を捨ててご一読下さいませ。
『エースをねらえ!』もいいけど『テニスの王子様』もなかなかだね!どっちもテニス漫画じゃないけどねw
- 2012/01/31(火) 00:00:03|
- 雑記
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