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ぷりみてぃぶろぐ

3Dイリュ毛の改造記事と、個人的な記録。

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マンガの秋、もうすぐ!

ひさびさにこっち(blog)を更新してみることにしました。
まああれよ、イリュゲ改造なんてやってるひとはもう少ないんだから喧嘩すんなよ。
対立煽ってる奴も、こっから先はあまり面白くはならないと思うんで、他所でやってくれや。
では本文、漫画の紹介いってみよう
※アフィとかはやってないんで、古本屋で立ち読むなり本屋で買うなり誰かに借りるなりしてくれて一向にかまへんで~

DVD付き 謎の彼女X(9)限定版 (アフタヌーンKC)」 発売!
春アニメで一気に名前を売った感のある本作ですが、よだれマンガとして連載開始時に話題になって読んだときはここまで来ると全然予想してなかったです。先見の明、なかったわー。
連続短編から中編に移行するあたりは間延びしていたけども、徐々に連載としてこなれて来て、こと9巻は素晴らしかった。
まあ、諸君。騙されたと思って読みたまえ!
友人の某氏にアニメ6話が素晴らしすぎた件を話すと、案の定卜部萌えを発症し、あまつさえ椿裏山死ね!化していたのには笑ってしまった。
私は椿君こそが引き立て役だと思うし、こと9巻では彼の思い込みの激しさというか、繊細さが如何なく発揮されていて感動のラストシーン(作中映画)を創り出したのも彼のキャラクターに拠るところが大きいと思うのだが・・・某氏って、嫉妬深いのね♪と流すのが正解なんだろうかw
物語の最初から、卜部も椿も全く極端なキャラクターであった。
卜部は一見取っつきにくい「変なヤツ」であり、まさにタイトルの「謎の彼女」を体現したように見えるが、しかしてその内面ときたらまったくウブな乙女ときたもんだ。
椿は一見ごく普通の童貞野郎に見えるが、どんなに卜部が奇行に走っても周囲から浮いてしまおうとも「隣の席の転校生」にまったく普通に接し続けたという素でイイ奴なのである。そして、あまりに繊細で純なゆえに初恋の刺激で熱を出し寝込んでしまうのだ。
このカップルはふたりでひとつの作品を作っているのであって、椿に妬くのは筋違いじゃろ、といったところで恋は盲目。卜部に横恋慕したイケメン君がどうなったかは本作を読んだ方なら知っての通り。
ただしイケメンに限る ではなく ただし椿君に限る なんだよなー。
だが、卜部はそうでなくてはね!
アニメ版はやっぱり<過剰演出>が煩くて、1話と最終話は見れたもんじゃなかったけども、6話の出来が神ってたからよし。
9巻が<自主制作映画>をテーマとした連作だったので、ぜひとも9巻を主軸にした映画でも作ってくださいな。過剰演出はナシでよろしく。

エクゾスカル零 3 (チャンピオンREDコミックス)」  発売中!
あの「覚悟のススメ」の主人公葉隠覚悟が冷凍睡眠によって終わった世界という時間に飛ばされてしまったという驚きのストーリー。
3巻では、ようやく「愛する人」の記憶が無いことに気付いた覚悟だが、果たして"傲慢なる正義"を以ってどこまで戦うことができるか。
・・・まあ若先生のあとがきを読んで、なるほどセンセー本気でやってらっしゃるんですねと分かりましたけども、六花ちゃんはあきまへんな~wいやいや、あきまへんで、人恋しい覚悟君はどうしてもそういう存在が欲しいってのは分かるけど、戦士に恋はご法度なんじゃないんかい?
シマパン(笑)パンチラとか、「寒くはないようだな・・・」とか、まあ若先生なりのギャグなんだと思うんだけどさ!ということで今後の展開、変貌してしまった旧人類たちとの邂逅に期待してますよ、先生♪

だから僕は、Hができない。8 死神と美菜 (富士見ファンタジア文庫)。」 9巻は9/20発売予定! アニメ放送中・・・(苦笑)
エロ介を他所に、女子連中の間では一気に火花が散り、文化祭では誰が一緒に回るかという水面下での争いもあり、ラブコメ的緊張感は高まる一方。
そこに新キャラ(敵)さん登場、そしてこの関係を一気に加速すべく幼馴染の美菜を捕え、彼女こそ特異者であると告げ・・・
うわ~。修羅場ですぅ。寸止め系のちょいエロ・ラブコメ路線は一転して恋のトライアングルがグルグル回転しちゃって大混乱ですよ。
ということで一気に終盤ぽい雰囲気をかもしだしつつある本作ですが、アニメはアレ、なんなん?
嫌な予感しかしなかったとはいえ、まさかこんなことになろうとは露ほども・・・ウワーン。
これも某氏がいってたんですけどね、メディアミックスが上手くいってるんだから作者が出しゃばるなと・・・多少の事には目をつぶれってね。これは・・・多少じゃないやろ~。
ラノベの軽視されっぷりは漫画の比じゃないですね。
まあ、そもそも30分のTVアニメに当てはめるなんていうのは最初からそれを想定してないと無理が出て、どうしても改変しないとダメってのは分かるんです。
メディアミックスで名前が売れて、売り上げが上がれば双方win-winじゃないかというのは分かるし、金儲けを否定するつもりはないんですよ。
でもね・・・でもね・・・キャラだけパクっただけみたいな、名前だけの別物をつくるなら、ただエロバトルがやりたいだけなら原作ナシでやってくれたほうがどれだけよかったか。
アニメ制作側の人間が「だって、こっちのほうが萌えるでしょ」とかぶっこいて、切り貼りした結果がアレだよ。
自分の好きなように作品を作りたいならオリジナルでやれよ!
原作つきじゃないとスポンサーがつかないってんなら、その程度ってことでしょうが。いくらラノベ作者の発言権が無いに等しいからって、そんなことばっかやってたらラノベが潰れてしまいますよって何度も・・・やめときましょ。
古き良き寸止めエロがお好きな方には本作、お勧めですよ♪

織田信奈の野望 9 (GA文庫)」 TVアニメ放送中です
こっちもストーリー改変甚だしいけど、アニメは絵だけ見て原作を読めばなんとかなるレベルです。作画だけはいいからね。もうちょっといい構成作家さん呼べなかったのかよ、という作品が多いですな。
9巻は8巻にひきつづき毛利勢との戦い、そして官兵衛・半兵衛の命を救うためのたたかいも平行しており、サルは京都に行ったり奈良にいったり播磨に戻ったり大変だった中、ようやく信奈たんが復活し織田軍も勢揃いして戦いの新局面へ・・・というところまででした。
あの爆死事件もあったり、湯治(温泉!)フラグが立ったり、どうやって次巻で三大悪人の最後のひとり(男!)を調略するのかと気になる気になる・・・!
そして善龍さんがえらいこっちゃになってるアニメ版は、いったいどんな締め方をするのか、まさかクリスマスソングまでやらないよね?とこちらも(嫌な予感・・・)気になるところ。
願わくば、劇場版とかであの感動のラストシーンを演出してほしかったりもするけど(尺が足りない分はTV版ダイジェストで・・・てどっかで見た記憶があるなぁ)無理して詰め込みすぎないよう願っておりますぞ!
2期やるなら、浅井・朝倉の滅亡までかな~。やっぱりTVの○クール×30分という尺には合ってないよな。とか考えられるのも、まだ希望を捨ててないからなのでしょうねきっと。
名古屋あたりからういろうとかスガキヤとか手羽先とか味噌のスポンサー取って来て、ご当地○○系で盛り上げてもいいと思うんだがな~。
原作者さん、そして作画担当(売れっ子につき、イラストの枚数がどんどん減ってる!w)さん、がんばってください♪

キララの星(6) (講談社コミックス別冊フレンド)」 6巻 一応少女漫画です
あの「山田太郎ものがたり」でちょっとは名が売れた(?)森永あい先生の作品です。
前作の「極楽 青春ホッケー部」が、いかにもありがちな逆ハーレムがベースになっていたのでいつもの駄目な味が薄まっていて物足りませんでしたけれど(金持ちの学園モノだったからいかんのか・・・?)、本作のテーマは芸能界!
色々と汚い部分が盛りだくさんで、本格デビュー作が「ニャオレンジャー」戦隊ものとな・・・す、すばらしいチョイスです先生。
あひるの王子さま」の時も、整形とか芸能デビューとか似たような方面のお話を描いてらっしゃいましたけども、腐ったファンに燃料を与えまくる<男の友情>って面白いなぁと思わせてくれたのは、少女漫画としてはストレートだと思うのだけども、森永せんせーの場合は珍しいですね!
相思相あ・・・じゃないや、お互いに友情を抱いてる微笑ましい関係、すごく素敵です♪
この6巻では、乗り越えるべき壁を超え、ようやく素直になれた・・・(かも?)という段階で、ヒロイン(暫定)がストーカーな芸能人にホラーな目にあわされそうなところで終わります。
ヒエ~ッ!
乙部のり絵みたいなキャラ、すごくいいです。汚い!さすがは芸能界や!ストーカーきめぇ!と盛り上がれるのがとってもイイです♪

仮面ライダーBlack (1) (小学館文庫)」 文庫版全3巻 石ノ森先生の原作です!
色々とメディアミックスされている仮面ライダーシリーズ、そのなかでも一番人気はBLACKさん♪
ということで、ニコ動で配信中のてつををみながら、BLACK原作を読んでみました。
怪人の設定とか、舞台が日本じゃないとか、全然ちげ~よ!とか思うところも多かったのですが、南光太郎はやっぱりてつをにソックリでした。
やっぱてつをじゃないとね!
はるか昔に藤岡さんverのライダーを見た覚えもあるんですが、石ノ森先生のヒーロー像っていうのはほんとにBLACKのてつをそのものだと思うのですよね。
あの影の濃い絵づくりとか、シリアスからコメディへの落差とか、なんやかんやいってもてつを最高や!といいたくなってしまうからいけませんね。
さて、あまり寄り道をしていない原作の方はというと、もうひとりの世紀王候補であり光太郎の幼馴染でもあるシャドームーンとの戦いがメインになってきます。
ぐぬぬ・・・BLACKのつづきがきになって仕方が無いので、明日は池袋のジュンク堂にでもいこうかしら。SAO原作も近所では売り切れてるから、色々回れば買えそうな池袋っていいチョイスじゃない?とかとか、思う所は色々ありますが。
BLACKの良さというのは、ひたすら格好よさを目指しているところ。
なんていうか、ホッパーたんになりたい!ですねw
昨今は玩具がメインだからか、変身シーンがあまり格好良くなくてエフェクト頼りなんですよね。
BLACKくらい格好よかったら、玩具だけじゃなくバイクそのものに乗りたい!と思う子も増えそうだし、着てる服とか、使ってる小物とか、何にでもスポンサーつけちゃって良さそうな気もするんだけど。
ライダーの数がインフレしすぎだし、過去のライダーばっかり出してるし、そろそろオワコンなんだな~と寂しく思ったりするのでした。

「ゆびさきミルクティー →新作リカ発売中」「Cross Days」「ZガンダムSIDE STORY OF GUNDAM Z」 さて、どれにしようかな。
原作至上主義なので、801はほとんどNGなのです。エロパロもいまいちノれません。
ガンダムは冨野さんじゃないと別の作品だと思うし、Gとかポケ戦とかも好きではあるけどガンダムではないと思ってます。
初代、Z、ZZ(ちょろっと)、逆襲のシャア、F91、V、ターンA
劇場版用に編集したやつは冨野色が薄まってるので準トミノかな~と思います。
え、なにがいいたいかって?はっはっは、カミーユたんは白痴になるルートが至高だといいたいだけさ♪
いやね、ショタスクラッチでお隣さんがAgeパロやってらっしゃったから、思いだしたのです。
神は降りてくるか?(そして同人誌は描けるのか?)ではでは~♪
  1. 2012/08/28(火) 00:42:11|
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脱稿しましたぜー!(おっそ~)

まあ、きいてくださいといえるほどのこともないんですよ。
ただ、よく落ちるわデータがすぐ消えるのはかんべんしてくださいWordさーん。
PhhotoshopElementsもさー。すぐ固まるのなんとかして!
ひいひいいいながら作った原稿・・・できたよー。うあああああ!
おんでまんどからーで表紙つくったことなかったので、どうなるのかなあ?わかりません。
でも、本文はオフセット!すごいね、来週ホンバンなのに、まにあうんだね!
正直、コピー本つくることも覚悟したけど、あきらめないでよかったー!!
まさしく社名どおりです、HOPE21さまぁ~(ゲンキン!)

栄光(8/1 PM:5:00)→サンライズ(8/4 PM0:00)→HOPE21(8/5 AM9:00)
印刷所スレで希望と連呼されてたのでみつけられたよ、ばんざーい!

感謝をこめて、も~っと箱りさいくる の原稿をはっておきます。
みなさんひっかきまわしてごめんなさい、あんど、おつかれさまでした。
ホンバンはどれだけあつくても耐えられる、そんなきがしますw
はこりさいくるはいぱー
  1. 2012/08/05(日) 14:52:34|
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ようやく印刷所が決まりそうです。

データが消えた時は心が折れると思いました
・・・が、ほわさんの記事が素晴らしかったので諦めず原稿を書いております。
本文は細かい修正やら図の追加やらをやっていますが、8割は完成したかな。
明日正午が最終締め切り、もうこれ以上はお金がありませんw
(もちろん、体力も気力ももたないけどねっ)
表紙は2色刷りができるということで、デザインに悩んでいます・・・どうしよう?
そして、本文は計80Pとなる見込みです。締め切りに合わせて白紙などで調整しますw
なるべくいい記事になるように頑張りますので、夏コミ本番ではまたよろしくおねがいします!
予価は600円~700円というところでしょうか。ま、また中途半端な・・・!
直接搬入しかダメだということなので、通販は夏コミ終了後、お持ち帰りしてからの受付となります。
入稿しましたら、本文の一部をご紹介させていただきたいと思います。
では、ラストスパート 「ガノ夕、いきまーす!」
わかりにくいBoneをがんばってみた!
  1. 2012/08/03(金) 12:33:46|
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天体観測

本日、中野ZEROのプラネタリウムに行ってきました。
講演時間は50分で、大人200円であります。
土日の14時と16時の二回上演、ドームは中規模・直径15mでした。
(名古屋の科学館は直径35mギネスだとか、たしかに大きかった気がするなー)
いや~、いいもんですね!
今描いてるのが宇宙モノなので、星空に吸い込まれる感覚を体験しようと思いついたのですが、なかなか実現できませんで。
体調はよくなかったのですが、行きは途中までバスに乗ったのでなんとか辿りつけました。
カップル、親子連れ、お友達同士、おひとりさま・・・色々な人が天球に魅入られ、そして解説に聞き入った一時間弱。
それまで歩いていた喧騒から隔絶され、暗闇に目が慣れると・・・ひとつ、ふたつ、今まで見えなかった光の粒を見つけ出すことができるようになる。
地上の星と歌われた、夜景。
南東には新宿の、北東には池袋の、煌々として明るい銀河がある。
今、夏至を少し過ぎた頃。
もっとも夜が短い季節である。
部屋の明かりを消して、カーテンを、襖を閉め切って。
暗闇の中でひとときの安らぎを覚えながら、宇宙に想いを馳せてみようと思う。
・・・あ、でも原稿が・・・^^;
  1. 2012/06/24(日) 23:00:38|
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北爪版新約ゼータ「機動戦士ZガンダムDefine」に足りないもの

漫画の表現については元アニメーターならではの差異が散見されるけれども、躍動感よりも静止画としての美しさを要求される昨今の流行を鑑みれば氏の描写はそれで正しいのだろう。
さて、まだまだ2巻までしか出ていないものの序盤に張り巡らされた膨大なバックグラウンドをすべてそのまま描写するにはコミックという媒体では厳しいので、物語そのものを圧縮するのは至極当然ともいえる。
出来事や人物描写は省略し、政治的背景や作戦内容そのもの、組織内部での軋轢や結束をより細かく描く手法はことゼータという物語に於いては上手い切り口に見える。

もっとも目立つ差異は巻末インタビューで語られているように、細部に於いてのキャラクターは原作に比べてより良く、或いはより愚かしく描かれていることだ。
例えば、前作のガンダムから引き続き登場するブライトやクワトロ(シャア)は顕著に、本当は理想が高く賢い大人であるように理想化されている。
これは原作で、すべてのキャラクターに欠点と美点を与えていたのとは全く逆方向の造形であり、表面的な“富野節”ではない部分の魅力は失われているものの、当時の視聴者であった若者が思い描いているであろう理想像をそのまま形にしたように、客層を意識したつくりということもできる。
富野氏が当時ゼータの客商売的なやりかたを嫌っていたための刺々しい“敵愾心”“反抗期”めいた作り方があの陰鬱で混乱しきった世界観の背景であったことを思い出すと、ごく最近からのゼータファンとしては違和感を覚える。

この違和感について簡単に表現するとすれば、若さが足りないのである。

北爪氏の前作C・D・Aに於いては、未だかつて創造されてこなかった隙間の時代を描くことでの冒険であり、ネオ・ジオン指導者ハマーンの幼少期をより普通の少女らしく描くなど、二次創作といえども若々しい作品であったことが思い出される。
ガンダムU・Cやジ・オリジンの反響の大きさ、ガンダムという長寿シリーズ作品を延命させる手段として、新規顧客の開拓ではなく既存顧客の人気取りを目指して商売をするのは一見よいことのように思える。
けれども、そのやり方は延命であって蘇生ではないのである。
若さが足りないのはガンダムに限った話ではない。
アニメーション業界のバブル以降、激しい競争の末に辿りついた今の制作体制は安定志向でありリスクの無いものづくりを行っている。
伝統のある業界ならばそれでもいいだろう。しかし、アニメーションとはかつて若者向けに若者が創造する、夢の提供ではなかったか。
地上波民放による制作の周落を見れば先細りは火を見るより明らかであり、(今更になって)政府の宣伝するようなソフト・パワーを今の作品からは感じられないのである。

若者が夢を持てない時代であると老人は言う。けれども老人は若者に夢を与えているだろうか。そして老人は夢を描いているだろうか。
想像とは夢を見ることであり、創造とは夢を形作ることである。
商業主義の終焉は目前に迫っている。実際に屋台骨が傾き、斜陽を自覚するまでなにもしなければ、座して死を待つより他はないのである。

とまあマジメっぽく、今のアニメが気に入らない理由をツラツラ書いたりしてみたのだけれども、搾取する側とされる側がくっきりと目に見えて断絶していくのが分かるから、下層にいる側としてこそ滾るものがあったりするのだけれどもね。あちら側には金や安定はあっても一欠けらも夢なんてないのですよ。
小さな世界でいえば、芸術家が成功者になった途端に創造力を失うなんてことはごく当たり前のことなのですし。
だからこそラノベ業界が食い荒らされることに憤りを感じるし、使い捨てにする側が使い捨てにされることへの先見性が全くないという愚かさに呆れもする。

そういう不満はとりあえず置いといて、Defineでのカミーユやファたち若者がどう描かれているかにも触れておこう。
富野氏はファを活発な少女として、カミーユを女性的な少年として設定したのはガンダムの少女漫画的な側面であり、中性的な精神のあらわれである。(ZZやCCAには無いが、F91やターンAにはある)
こっち側の富野節はDefineに受け継がれていない。
カミーユは両親に反発する少年であり、精神的に不安定なのは“そういう御年頃だから”で済まされている。
またファについてもか弱い少女として描かれており(ホットパンツではなくフレアスカート!)、ティターンズに捕まった折りに裸になって検査され、それは単純に“酷い目に遭わされた”ということで済まされている。
時代背景ということもあるが、ゼータという物語においては男女の問題は比重が大きく(前時代的に捉えられかねないが)、エマやレコア(セイラやミライ)は女性の社会進出による諸問題としてのアプローチがあった。
レコアのサラやファに対する接し方は、男性社会において己がどのように傷つけられてきたかをふと零す瞬間であり、ティターンズに寝返った彼女の中の脆い部分を見るようで切ない。
Defineではレコアは有能でときに冷酷な女戦士であり、少年少女を思いやる優しいお姉さんであり、またクワトロに想いを寄せる少女めいた部分も兼ね備る魅力的な女性として描写されている。
彼女の甘さを利用するクワトロは“非情なる戦士”であり“悪い男”であり“ずるい大人”ではない、というのがDefineである。
敵方について述べるなら、ジェリドが最も目立って(悪い意味で)変化しているキャラクターだろう。
映画版では大幅に省略され、割りを食ったように、本作では若きエリートとして単純化され、若さは物知らずな愚かさであり、無鉄砲な突進は諌められ、大人の言うことをきく可愛いボウヤとして描かれている。
特に最初のカミーユとの喧嘩において本作の原作ゼータとの違いがよく表れている。
傲慢ではあれ、あまり悪気はなかった悲劇の熱血漢である“好青年”のジェリド、カミーユからの思わぬ反撃を食らって道を外れていくゼータ原作の彼は、愚かしい中にも素直な人間らしさがあり、屈折したカミーユとは対照的な人間として描かれていた。
「カミーユ?女の名前なのに・・・なんだ、男か。」
「カミーユが男の名前で何が悪いんだ!俺は男だよ!!」
当時の男らしさを体現したかのようなジェリドに対する嫉妬心がカミーユの中に在った。
男らしくないことにコンプレックスを抱くカミーユは、ファの静止を振り切り、目の前に在るゲート(障害物)を軽々と飛び越え、(おそらく今まで彼をからかった同級生や上級生にしたのと同じように)衝動のままにジェリドを殴った。
富野版カミーユは、すぐキレる理解し難い少年であり、背伸びしたがる年頃ではあるけれども、弱者に対して彼の心は優しかった。
放映当初ほとんどの視聴者に受け入れられなかったというカミーユの造形は、新約ゼータや北爪版においてはごく普通の少年として描かれている。対するジェリドは功名心に逸る“鼻もちならないエリート”であり、ティターンズの威光を着た口先だけの小物である。
主役はクワトロ(シャア)である為に、カミーユはひとつの“駒”でしかないというDefineのアプローチは好きだ。
私もまた、カミーユの人間らしい“良心”を大人の都合で利用し、それが結果としてニュータイプの理想を破壊したという皮肉な結末を迎えた愚かなクワトロ(シャア)のストーリーを心から愛している一人である。
今後“駒”たる彼ら若者が戦場という世界でどのように変化していくか、Defineの行く末とともに静かに見守ろうと思う。
ま、私は私だけのカミーユたんをちゅっちゅハァハァしとくんで、それはそれで!
  1. 2012/06/10(日) 14:17:14|
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